あらすじ
これは、ある一定の『部活』に光を当て高校生活を描いて行く作品。
だが、光を当てているのは『サッカー部』『バスケ部』といった有名所ではなく
『放送部』
大半の学校が『部』ではなく『委員会』だと言うマイナー部活に光を当てた物珍しい話。
主人公は新入生の……
「五十嵐弥生でーっす!私のサクセスストーリー楽しんでくださいね!」
「弥生…それ間違ってるだろ」
「どこが間違ってんのよ? 葉月、大体なんであんたまで出て来んのよ」
「お前が出ている事の方がおかしいんだよ副部長のくせに。俺が部長なんだから俺の話し に決まってんだろ?」
「それも違ってると思うけど……」
「和之、お前俺と弥生どっちの味方だ?」
「俺は皐月さんの味方だ!」
「皐月はねぇ、おひめさまがいいのぉ」
「それなら俺は姫を守る騎士に……!」
「仕える従者ってとこか? 和之。脇役の辛い所だな」
「葉月、お前それでも友達か?」
「脇キャラの話しなんかつまんないって、だから私の話しにしよう!」
お前ら違う事ばっか言うな! もういい! 自分でやるから下がってろ!
そんな訳でお祭り野郎の人間がお祭り好きな学校に集まって、お祭り騒ぎをしまくるこの話。
第一話は入学式からもう目だった行動を起こした葉月と弥生が部員の少ない放送部の為に一年生ながら勧誘会に出る羽目に。
生徒会長の意向で四月の末に最終的な入部を決める正入部勧誘会が開催される事になり、文化部でも負けちゃあいられんとばかりに二人が張り切って取った行動とは……?
「待て! 葉月ぃ!」
「待てと言われて待ったら馬鹿だろ!」
第二話は一年生だけのオリエンテーリングに行くお話し。
突然決まった日程にも驚かされ、しかも行事のほとんどが生徒任せとあって実行委員達の頭を悩ませる。
イベント要員として会議に駆り出された放送部も混ざって怒鳴り合いの会議は進みやっとこオリエンテーリングに。
だけどやっぱり起こるハプニング。キャンプ場で、山の中で、はたまたイベント会場で。
企画は楽しい、準備はつらい、当日はあっと言う間にすぎてゆく。
そんな様々な学校行事を楽しく元気に時にはうるさい放送部が作り上げて行く、そんな感じのお話です。
「おひめさまはぁ〜?」
「それじゃ放送関係ないじゃない、やっぱ私のサクセスストリーで!」
「ざけんな、俺の話だって!」
さて、後ろの勢いが押さえ切れなくなって来たのでそろそろ走って貰う事にします。
天馬高校放送部、始業です!
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